2032年7月アーカイブ


多重債務の問題と債務整理

現在、「多重債務」と呼ばれる状態の方が増えています。多重債務の状態とは、借金を返済するために、借入をするという行為を繰り返し、借金が雪だるま式に増え、返済が困難になる状態のことを指します。

多重債務の状態をなんとか解決しようと、おまとめローン等を利用する方がいますが、これはおすすめできません。まとめローンで借り入れの一本化に成功した場合、その融資金で他社の債務を完済することとなりますが、そのあと、完済した他社から再度借り入れをしてしまうケースが多いのです。

このような場合には、専門家に依頼して、債務整理をするのがお勧めです。債務整理には、いくつかの選択肢があります。

最も利用率が高い任意整理

任意整理とは、弁護士または司法書士に依頼して債権者に借金の返済条件の緩和交渉をしてもらう債務整理です。交渉内容は一様ではありませんが、通常、和解後の将来利息分のカットが期待でき、残債務を原則3年間で完済するという内容の合意が可能です。法律家に依頼するので自分の手を煩わせる必要がありません。また、債権者を分けて整理することが可能(たとえば、車のローンや保証人付きの債務は除外するなど)で、取引の状況によっては過払い金の返還請求をしてもらうこともできます。債務整理の中では最も利用率が高くなっています。

経済的にできる特定調停

特定調停とは、裁判所を介して自らが債権者に減額交渉を行う債務整理です。基本的なシステムは任意整理と同じですが、任意整理のように法律家を介さないので報酬費用がかからず安く済ませることができるというのが最大の利点です。自ら交渉をするとは言え、裁判所を介して調停員を間に挟むため交渉自体は難しくありません。ただし、特定調停に関する基本的な知識と調停に割く時間が必要になるでしょう。過払い金が発生している可能性がある場合には、特定調停の手続の中で返還を請求できないため、適しません。

大幅に借金減額ができる個人再生

個人再生とは、借金を5分の1もしくは100万円のいずれか多い方まで圧縮する債務整理です。例えば、債務額が300万円の場合は100万円まで減額、600万円の場合は120万円まで減額ができるので債務の大幅な免責が可能です。そして残債務を原則3年間、また特別の事情のある場合には最大5年間で完済します。手続きに手間と時間が掛かりますが、法律家を介入させるため指示に従えば問題ありません。

人生の再スタートができる自己破産

自己破産とは、財産を金銭に換えて債権者に分配することによって全ての借金を免状してもらう債務整理です。抱えているすべての債務が対象になるため、まっさらな状態に戻ることができます。ちなみに、奪われる財産は裁判所ごとに基準があり、目安として価値20万円以上の物が対象となるので、生活用品などは残しておくことが可能です。全てを失うという噂もありますが、これは正しい情報ではありません。任意整理、特定調停、個人再生はあくまでも返済が目的なので収入がある人でないと手続きはできませんが、自己破産は逆に収入がない人が取る手続きです。

専門家に相談を

専門家に相談すれば、債務返済に悩む方の現状(住宅の有無や可処分所得の金額、借入先との取引期間など)と希望に応じ、最適な整理法を提示してくれるはずです。提示された解決策で納得いかなければ、他の事務所にも相談してみましょう。債務のお悩みは、とにかく専門家に相談することで解決に近づきます。


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